どうも!福徳岡ノ場の軽石、想像以上の量が流れ着いていますね。くらりんです。
今回は先月行ってきた大分県竹田市で、阿蘇山の火山活動の痕跡を沢山見つけてきた話をします!
なんと竹田には、9万年以上前に発生した阿蘇山の大噴火によって噴出した火砕流の痕跡が沢山あるんです!
まず最初は竹田市にある岡城にGo!
Aso-4の上にそびえていた岡城
岡城は、阿蘇山の火砕流によって生まれた阿蘇溶結凝灰岩からなる海抜325mの岩山の上にあります!
岡城がそびえ建っていた岩山は、12万年前と9万年前の阿蘇山大噴火によって生まれた阿蘇溶結凝灰岩が、稲葉川と太田川によって削られて残った丘陵地です。
ちなみに、この9万年前の噴火によって阿蘇の巨大なカルデラが形成されたんです。膨大な噴出物が出てきて、マグマだまりが空っぽになって陥没したからカルデラが出来たんですね!
阿蘇山は過去にこのような大噴火を4回起こしたとされています。これらの噴火に伴う噴出物を古い方からAso-1、Aso-2、Aso-3、Aso-4と呼んでいます。
竹田でよく見られるのは、12万年前の噴出物によるAso-3と、9万年前の噴火によるAso-4ですね!
1185年に武将緒方三郎惟栄(これよし)が築城し、1596年に「土の城」から「総石垣造りの石の城」へ大改修されました。1874年に廃城令によって廃城となり取り壊され、現在は石垣が残されるのみです。
場所はこちら!
駐車場に停車し、階段を登り始めるといきなり横に現れました!
阿蘇溶結凝灰岩の壁が・・・!!!
ババーン!!!

写真では伝わりづらいですが、結構な高さがあります。
火砕流堆積物の壁を横目に見つつ階段を登っていくと、城址に到着!
縁の方に立つと、石垣の下に阿蘇溶結凝灰岩が見えました。
この断崖絶壁の地形を利用して、城が建立されたことがよく分かります。

石垣に使用されている石も、阿蘇溶結凝灰岩です。加工しやすく、石垣作りに向いていたとか。(岡城跡HP参照)
南側から見下ろすと、溶結凝灰岩を削った大野川が見えます。
すぐ脇の国道には、作曲家の滝廉太郎が幼少期を竹田で過ごしたことから「荒城の月メロディーロード」があります。

城址からは九重連山がよく見えます。

阿蘇溶結凝灰岩に囲まれた盆地の竹田市街
続いてやって来たのは竹田の市街地。
ここは、阿蘇溶結凝灰岩に囲まれた盆地に開かれた城下町です。
その為、トンネルを通らないと街に入ることが出来ないと言われています。
街のあちこちに大小様々なトンネルがあります。


駅の背後にも阿蘇溶結凝灰岩
また、豊後竹田駅の裏に聳え立つ岩壁。12年前に噴出したAso-3の阿蘇溶結凝灰岩です!

身近に阿蘇溶結凝灰岩がある竹田市街です。
火山活動による地形を活かした街
切り立った阿蘇溶結凝灰岩の岩山に造られた岡城、切り出された溶結凝灰岩によって造られた城下町。阿蘇山の火山活動と竹田には、切っても切れない関係がありますね。
街はとてもコンパクトで気軽に散歩が楽しめますし、車があれば街から岡城もすぐ行けます。
是非セットで行ってみてください♪
コメント